模擬試験は何のために
2017年4月12日 年間予定表の記事に
たんたん 様より
質問をいただきました。
内容が長文となってしまったため、記事にさせていただきます。
最初に、
それぞれの模擬試験実施主体者が
それぞれの理由をもって模擬試験を実施しているのであろうと思います。
以下、
石川がこの業界に20年関わってきたことからの推測であり、
誰かから聞いたものではありませんので、
その旨をご了解ください。
「予備校主催?の模擬試験ですが、これは現在の偏差値を調べるために
行われているのでしょうか?学校でもこの模擬試験があるのはどうしてでしょう?」
という部分についてです。
現状、実状としては、
学年を問わず、多くの生徒、多くの保護者、多くの学校の先生にとって、
その日に模擬試験が実施されるから受験する(させる)、
という程度の感覚で模試を受けている(受けさせている)人が多いように思います。
実施者(予備校等)側が模擬試験を行う理由としては、
①生徒に勉強をさせるため。
②全国の中での自身の学力を把握してもらうため。
③精度のよい合格判定を出すため、少しでも多くのデータがほしいため。
④将来的に予備校に通う可能性がある生徒の住所、氏名などのデータを得るため。
などの理由が考えられます。
そこで、「予備校」と「学校の先生」の利害が一致する部分が多いのであろうと思います。
学校の先生も、
①生徒に勉強してもらいたい。
②全国の中での自身の位置を把握してもらいたい。
③進路指導上、少しでも精度の高いデータがほしい。
と思っているはずです。
今でも行われていると思いますし、
おそらく、石川が受験生だった20年前くらいがピークであろうと思うのですが、
各予備校職員による高校営業が相当頻繁に行われたのであろうと思います。
(高校新規卒業者は年間で約107万人。
そのうちセンター試験を受験しているのは約47万人。
センター試験を受験した浪人生は約10万人。
そして、おそらく日本で最も受験者数の多い模擬試験は
高3・浪人生対象に行われる、河合塾の第2回全統マーク模試であろうと思います。
昨年の受験者数は、現役生が約36万人。浪人生が約4万人。合計40万人が受験しています。)
予備校サイドとしては、生徒の個人情報が得られる。
高校サイドとしては、生徒に勉強を促しつつ生徒に精度の高い情報を提供できる。
そして、
生徒としても、
自分が通っている高校で模擬試験が実施されない場合、
自身で予備校に模擬試験の申込手続きをして、
外部会場に受験しに行かなかなければなりません。
北海道で言えば、札幌は良いのですが、
釧路の場合は、河合塾、駿台の模擬試験の外部会場はありません。
つまり、高校で受けられないとなると、札幌まで受験しに行かなければなりません。
「予備校」、「学校」、「生徒・保護者」の利害が一致し
現在の状況が20年前位にできあがり、その後は惰性で来ていると思います。
釧路湖陵高校の場合は、
ベネッセが主催している、いわゆる「進研模試」が高1・2で強制で受験させられます。
年間(スタディサポート1回+進研模試3回=合計4回)で、費用は10,630円。
これを年度はじめにPTA会費などと一緒に納入しているはずです。
また、希望者だけが受ける模試は、その都度、費用を徴収されています。
こちらは、1回3,000円から5,000円位かかっていると思います。
3年生になると、ほとんどの模擬試験は希望者だけが受けることになるのですが、
原則が受けるように先生から話をされているようです。
釧路湖陵高校の場合は年間で12回(大学名が付いている模試を除く)の
模擬試験があるので1回4,000円でも全て受験すると48,000円かかることになります。
(相当な費用負担ですよね。)
模試は、
「教育的」、「受験的」、「進路指導的」、「予備校の経営的」、「データの信頼性」
など様々な理由がからみあって、それぞれの利害が一致して実施されているので、
「模擬試験は何のために行われているのか?」
という問いに対しては、立場によってどうにでも正当化できる状況であろうと思います。
石川個人的な意見としては、
1,2年生の頃、自身の偏差値のことよりも、
「勉強するため」に「模擬試験を受ける」のだと生徒に話をしています。
(つまり、偏差値は2の次、3の次でかまわない、と言っています。)
釧路湖陵高校の場合、
定期テストが6月、9月、11月、2月に実施され、
進研模試が7月、10月、1月に実施されます。
定期テストと進研模試が適度な間隔で実施されるので、
それぞれの試験に向けてしっかりと取り組むだけの時間があり、
それぞれの試験に対して復習をする時間が取れます。
テストが無いと、どうしてもダラダラと勉強をしてしまいがちです。
1ヵ月位のスパンでターゲットがある方が頑張りが効きやすいのだと思います。
また、3年生には、
その模擬試験に対して、
テスト勉強できそうもないし、復習する見込みがたたない(他に勉強すべき教材が多いために)なら、
模擬試験を受けず、1日中勉強するように言っています。
(もちろん、1日中勉強するのが嫌なら、模擬試験を受けるように言っています。)
次に
「代ゼミ、駿台などそれぞれの大手予備校が主催しているようですが
志望校によって受ける模擬試験を選んだりするものなのでしょうか?」
の部分についてです。
結論として、
「受ける模擬試験は選択すべきである」
というのが石川の意見です。
高3生なら、
センター試験・難関ではない私立大学を受験する場合は、マーク模試を、
国公立2次試験・難関私立大学を受験する場合は、記述模試を
受けるというのが一般的な考え方だと思います。
また、大学名が付いている模試は、当然、その大学を受験する生徒が受けるのが一般的です。
石川が把握している部分として、
駿台の「全国模試」は、国公立・私立問わず難関大学受験者が多いようです。
(釧路湖陵では、高2の夏1回しか実施されず、希望者のみの受験です。)
高1・2が受けるベネッセの「進研模試」は、ほとんどの中高一貫校は受けていないと
聞いたことがあります。また、センター試験受験者が多くない公立高校(釧路で言えば、
江南、北陽、明輝、東)でも、ほとんどの生徒が受験しています。
上手く質問に答えられていないような気がします。
質問の意図が別な部分であったり、
また、別な疑問があれば遠慮なくコメントをいただければ
ありがたいです。
たんたん 様より
質問をいただきました。
内容が長文となってしまったため、記事にさせていただきます。
最初に、
それぞれの模擬試験実施主体者が
それぞれの理由をもって模擬試験を実施しているのであろうと思います。
以下、
石川がこの業界に20年関わってきたことからの推測であり、
誰かから聞いたものではありませんので、
その旨をご了解ください。
「予備校主催?の模擬試験ですが、これは現在の偏差値を調べるために
行われているのでしょうか?学校でもこの模擬試験があるのはどうしてでしょう?」
という部分についてです。
現状、実状としては、
学年を問わず、多くの生徒、多くの保護者、多くの学校の先生にとって、
その日に模擬試験が実施されるから受験する(させる)、
という程度の感覚で模試を受けている(受けさせている)人が多いように思います。
実施者(予備校等)側が模擬試験を行う理由としては、
①生徒に勉強をさせるため。
②全国の中での自身の学力を把握してもらうため。
③精度のよい合格判定を出すため、少しでも多くのデータがほしいため。
④将来的に予備校に通う可能性がある生徒の住所、氏名などのデータを得るため。
などの理由が考えられます。
そこで、「予備校」と「学校の先生」の利害が一致する部分が多いのであろうと思います。
学校の先生も、
①生徒に勉強してもらいたい。
②全国の中での自身の位置を把握してもらいたい。
③進路指導上、少しでも精度の高いデータがほしい。
と思っているはずです。
今でも行われていると思いますし、
おそらく、石川が受験生だった20年前くらいがピークであろうと思うのですが、
各予備校職員による高校営業が相当頻繁に行われたのであろうと思います。
(高校新規卒業者は年間で約107万人。
そのうちセンター試験を受験しているのは約47万人。
センター試験を受験した浪人生は約10万人。
そして、おそらく日本で最も受験者数の多い模擬試験は
高3・浪人生対象に行われる、河合塾の第2回全統マーク模試であろうと思います。
昨年の受験者数は、現役生が約36万人。浪人生が約4万人。合計40万人が受験しています。)
予備校サイドとしては、生徒の個人情報が得られる。
高校サイドとしては、生徒に勉強を促しつつ生徒に精度の高い情報を提供できる。
そして、
生徒としても、
自分が通っている高校で模擬試験が実施されない場合、
自身で予備校に模擬試験の申込手続きをして、
外部会場に受験しに行かなかなければなりません。
北海道で言えば、札幌は良いのですが、
釧路の場合は、河合塾、駿台の模擬試験の外部会場はありません。
つまり、高校で受けられないとなると、札幌まで受験しに行かなければなりません。
「予備校」、「学校」、「生徒・保護者」の利害が一致し
現在の状況が20年前位にできあがり、その後は惰性で来ていると思います。
釧路湖陵高校の場合は、
ベネッセが主催している、いわゆる「進研模試」が高1・2で強制で受験させられます。
年間(スタディサポート1回+進研模試3回=合計4回)で、費用は10,630円。
これを年度はじめにPTA会費などと一緒に納入しているはずです。
また、希望者だけが受ける模試は、その都度、費用を徴収されています。
こちらは、1回3,000円から5,000円位かかっていると思います。
3年生になると、ほとんどの模擬試験は希望者だけが受けることになるのですが、
原則が受けるように先生から話をされているようです。
釧路湖陵高校の場合は年間で12回(大学名が付いている模試を除く)の
模擬試験があるので1回4,000円でも全て受験すると48,000円かかることになります。
(相当な費用負担ですよね。)
模試は、
「教育的」、「受験的」、「進路指導的」、「予備校の経営的」、「データの信頼性」
など様々な理由がからみあって、それぞれの利害が一致して実施されているので、
「模擬試験は何のために行われているのか?」
という問いに対しては、立場によってどうにでも正当化できる状況であろうと思います。
石川個人的な意見としては、
1,2年生の頃、自身の偏差値のことよりも、
「勉強するため」に「模擬試験を受ける」のだと生徒に話をしています。
(つまり、偏差値は2の次、3の次でかまわない、と言っています。)
釧路湖陵高校の場合、
定期テストが6月、9月、11月、2月に実施され、
進研模試が7月、10月、1月に実施されます。
定期テストと進研模試が適度な間隔で実施されるので、
それぞれの試験に向けてしっかりと取り組むだけの時間があり、
それぞれの試験に対して復習をする時間が取れます。
テストが無いと、どうしてもダラダラと勉強をしてしまいがちです。
1ヵ月位のスパンでターゲットがある方が頑張りが効きやすいのだと思います。
また、3年生には、
その模擬試験に対して、
テスト勉強できそうもないし、復習する見込みがたたない(他に勉強すべき教材が多いために)なら、
模擬試験を受けず、1日中勉強するように言っています。
(もちろん、1日中勉強するのが嫌なら、模擬試験を受けるように言っています。)
次に
「代ゼミ、駿台などそれぞれの大手予備校が主催しているようですが
志望校によって受ける模擬試験を選んだりするものなのでしょうか?」
の部分についてです。
結論として、
「受ける模擬試験は選択すべきである」
というのが石川の意見です。
高3生なら、
センター試験・難関ではない私立大学を受験する場合は、マーク模試を、
国公立2次試験・難関私立大学を受験する場合は、記述模試を
受けるというのが一般的な考え方だと思います。
また、大学名が付いている模試は、当然、その大学を受験する生徒が受けるのが一般的です。
石川が把握している部分として、
駿台の「全国模試」は、国公立・私立問わず難関大学受験者が多いようです。
(釧路湖陵では、高2の夏1回しか実施されず、希望者のみの受験です。)
高1・2が受けるベネッセの「進研模試」は、ほとんどの中高一貫校は受けていないと
聞いたことがあります。また、センター試験受験者が多くない公立高校(釧路で言えば、
江南、北陽、明輝、東)でも、ほとんどの生徒が受験しています。
上手く質問に答えられていないような気がします。
質問の意図が別な部分であったり、
また、別な疑問があれば遠慮なくコメントをいただければ
ありがたいです。
この記事へのコメント
この模擬試験では受験しようと考えている大学で、自分がおおよそどのくらいの位置にいるのかも把握できるということですね。
また、それぞれの大学によって模擬試験の偏差値が違うのも問題や受験する人が違うからという解釈で良いでしょうか。
娘が大学受験する年からセンター試験が無くなると言う話もあり、親としてはもう少し詳しく知りたいと思いますが、その前に解らないことだらけで先生に質問をしてしまい申し訳ありません。
コメントをいただきありがとうございます。
石川の返信は少し的を外したものになっていましたね。申し訳ありません。補足と言っては何ですが、「模擬試験の成績票からわかること」という記事にさせていただきました。是非、ご覧ください。